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堺市が近畿大学医学部移転のため、一部を売却した田園公園の代替公園として整備される予定の府立大型児童館ビッグバン周辺地について、市は来年4月、ビッグバンを府から引き継いだ後、公園と一体で運営していくことを決めた。譲渡にあたっては、ビッグバン建設のための債務のうち約840万円を府から引き受ける。
堺市は、近大の移転用地として売却される公園の代替公園を整備するため、府にビッグバンと周辺緑地の譲渡を求め、府も周辺緑地とビッグバンの建物を無償譲渡することで同意した。ただし、ビッグバンの敷地は無償貸与となった。
無償譲渡にあたっては、ビッグバン整備のために大阪府が起債した151億8000万円の残りの借金を府と市のどちらが負担するかが焦点だった。
残りの借金は約8億円とされ、市が全額負担するとの見方もあったが、府はさまざまな名目で起債しており、必ずしも全額がビッグバン整備のための債務とは言い切れない事情があった。
このため、府と市が協議した結果、ビッグバン建設のために使われたことが明確な借金の残額約1600万円を双方で折半することで合意した。
運営は委託
市はビッグバン設置条例を市議会に提案。可決されれば、来年4月から施設を引き継ぎ、運営を指定管理者に委託する。
当面は、現状のまま児童館としての運営を続けるが、来年からビッグバンと公園の一体的な運営方法について検討。運営のための基本計画をまとめ、2024年度頃からのリニューアルオープンを目指す。