特別養護老人ホーム故郷の家(檜尾)は昨年、特定技能生として4人のネパール人を受け入れ。働き始めて丸1周年となる6月14日、職員のランチ会「ネパールの日」が開催された。
ランチ会では、ネパール職員が朝から手作りしたお国料理のダル(豆)カレーとチャイが登場。「本場のカレーは初めて。深みがあっておいしい」と、職員たちは大喜びだった。
特定技能とは2019年4月に創設された、人手不足が深刻とされる特定産業分野(12分野+4分野追加予定)で外国人労働者を受け入れるための在留資格。
4人はこの資格で介護職員として入職。デブコタ・アンキタさんは約3年間、留学生として東京で日本語学校に通い日本語を習得。マハルジャン・サンジブさんとバッタライ・ビサルさん、ズワディ・パルバティさんは母国で日本語を勉強してきた。
4人とも生まれた時から祖父母と暮らし、高齢者が大好きで日本も大好き。高齢者を敬う介護は利用者に好評だ。「ネパールで『おいしい』はなんと言うの?」など会話も弾んでいる。
「ネパールの日」は、多文化共生を理念とする同施設で食を通して職員間の交流を持てたらと、辻野やす子施設長が企画。近所のインドレストラン「ナマステルンビニ」(和泉市伏屋町)に協力を仰ぎ、入手しにくいスパイスやレンズ豆の食材をそろえてもらい実現したもの。
当日のコック長は、毎日ネパール料理を自炊しているサンジブさん。レンズ豆を水に浸け、タマネギや数種のスパイスを炒めると良い香りが。ビサルさんは、チャイに使うカルダモンとクローブを小さなすり鉢で潰すなど手間をかけた本格的なお国料理が完成。
仕事の合間に次々訪れた職員たちはスパイスの香りに包まれながら舌鼓を打っていた。
Information
以下の情報は2024/01/24時点のものです
特別養護老人ホーム 故郷の家
- 電話番号
- 072-271-0881
- 住所
- 堺市南区檜尾3360-12