警察官になりすまして現金をだまし取る詐欺が後を絶たない。実在する警察の電話番号を表示して電話をかけ「あなたのカードが不正利用されている・口座が犯罪に利用されている・犯罪の共犯者となっている・逮捕される」などと不安をあおる。家族に迷惑をかけられないなどの心理を利用し、被害は高齢者に限らず全年代に広がっている。
スマートフォンのラインアプリなどを利用し、ビデオ通話で偽の逮捕状や警手帳を見せて信用させ「捜査のため。後で返金する」と言って現金を振り込ませる手口。
和泉署管内で1月~5月15日の特殊詐欺の被害は18件で被害額は約8千万円。南堺署管内で1月~3月末の特殊詐欺の被害は15件で被害額は約5千万円。いずれも昨年よりハイペースで増加傾向。
警官が金の要求はしない
通報を受けるとただちに配信される安まちメールで4月に配信された内、約半数は警察官をかたる不審な電話。地元の警察以外に遠方の警察をかたケースも多い。中には、始めは携帯会社や官公庁をかたりその後、警察につながる手口も。警察官がLINEでやり取りをすることや口座にお金を振り込ませることは100%ない。この他にも電話で「役所・還付金・ATM」の言葉が出れば全て詐欺。引き続き警戒を。
記事中に掲載されている情報は掲載日(2025年5月24日)時点のものです。