櫻井神社で1月26日、南消防署との合同消防訓練が行われた。神社関係者と地元・片蔵の人らで組織する自衛消防隊員65人、南消防署員17人が参加。全員で訓練に取り組み、地域ぐるみの防災意識を再確認した。
国宝の拝殿がある櫻井神社と、重要文化財建造物がある法道寺・多治速比売神社の3寺社では1年ごとの持ち回りで、南消防署との合同消防訓練を文化財防火デー(1月26日)の頃に行っている。
この日の訓練にはタンク車、ポンプ車、指揮車の計4台が出動。境内北側稲荷社奥の鎮守の森より出火、北風にあおられて南西に隣接する国宝・拝殿に延焼のおそれあり、負傷者1名という想定で行われた。
昨年の国宝指定70周年の際に新調した放水銃を使って、自衛消防隊員らが初期消火活動を開始。公設消防隊に引き継いだ後は、一斉放水を見守った。訓練後、黒田南消防署長は「日頃の訓練の成果がでていました。これからも官民協力しながら、地域の宝を守っていきたい」と講評した。
記事中に掲載されている情報は掲載日(2025年3月2日)時点のものです。