詐欺だと直感、男性に声掛け
特殊詐欺被害の未然防止に貢献したとして、3月13日南堺署署長室で、前田綾子さん(南区在住)に髙橋署長から感謝状が贈られた。
2月20日夕方、トナリエ栂・美木多内のATMを訪れた前田さんは、携帯電話で話す高齢男性に気付き、聞こえてくる話の内容から詐欺を直感し声をかけた。
電話を代わると相手は「カスタマーセンターの者です」と言い、男性が家に帰ると言ったため前田さんもその場を離れたが、数十分後に再度ATMに行くとまた同じ男性がいた。
通話しながら指示を受け、迷いながらATMを操作していた様子から詐欺を確信した前田さん。
男性から電話を取り上げ「何を振り込ませようとしているのか。警察に行きますよ」と問い詰めたが相手はひるまず丁寧な口調で男性に電話を代わるよう要求。しかし前田さんは通話しながら男性を交番へ連れて行き、警察官に電話を代わると通話は切れた。
050から始まる電話番号、夜7時頃だったことや男性の様子などから冷静に判断した前田さんの勇気ある行動により男性は被害を免れた。
髙橋署長は「2回も声を掛けるのは本当に勇気のいること。ありがとうございます」と感謝を述べた。
記事中に掲載されている情報は掲載日(2025年4月4日)時点のものです。