農林水産省が地域の活性化に取り組んでいる事例を募る「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」アワード。
近畿農政局管内で一般社団法人「泉北レモンの街ストーリー」が府内で唯一選ばれ12月19日、南区役所で選定証授与式が行われた。
同省と内閣官房が「強い農林水産業」と「美しく活力ある農山漁村」の実現に向けて地域資源を引き出し、地域の活性化や所得向上に取り組む事例を公募。全国から634件の応募があったなか、近畿農政局管内で7地区と1名が選定された。
苅谷由佳さんは、泉北の自宅庭のレモンの木に毎年たわわに実り、多い時には2本の木に300個もの実をつけることから「泉北をレモンの街に」「レモンを泉北の特産品に」と呼びかけた。賛同した地域の人たち13人が集まり2015年、同ストーリーが誕生。
補助金・助成金をもらわず、地域の人がレモンの苗木を植樹する際に一緒に購入する「泉北レモンの街ストーリープレート」が主な活動資金。
そのプレートナンバーは今、1800以上にもなりレモンを通してネットワークが広がっている。近年はレモンを材料にした加工品の開発販売にも力を入れ21年、法人化した。
式典にはメンバー7人が参列。苅谷代表理事に近畿農政局大阪府拠点地方参事官の松本憲彦さんから選定証が授与された。