この記事は公開日から1年以上経過してるため情報が古い可能性があります。
通勤3割、買い物に4割
昨年3月から南区や堺区を中心にシェアサイクルの実証実験を行っている堺市は、運用開始から1年が経ったため、利用状況やアンケート結果をまとめた。市内でも南区は利用者が多く、特に近隣センターと駅の間での利用が多いという。
ポート増設を検討
堺市は、全国でシェアサイクル事業を手がけているOpenStreet(東京都港区)と協定を結んで実証実験を行っている。自転車(電動)は、ポートと呼ばれる駐輪場で借りることができ、返却場所はどのポートでもよい。当初は百舌鳥・古市古墳群などへの観光客を主な利用者と想定し、堺区を中心に21か所のポートを設けた。その後、順次ポートを増やし、現在55か所のポートで221台の自転車を運用している。
南区では、昨年9月末から泉ヶ丘地区を中心に12か所のポートを設置。その後、7か所のポートを新設し、19
か所で約60台の自転車を運用している。
南区の利用状況をみると、南区以外の地域と比べても好調で、ポート数が半分以下にもかかわらず、月平均利用回数はほぼ変わらない。今年3月の1か月間をみると、南区内での利用回数が1117回だったのに、他の区での利用回数は980回にとどまるなど、南区で好調ぶりが分かる。 南区で最も利用されている経路は、「泉ヶ丘センタービル貸出―若松台近隣センター返却」で、利用回数は184回。ついで「槇塚台近隣センター貸出―泉ヶ丘センタービル返却」の182回。その他、上位の貸出経路は近隣センターと泉ケ丘駅の間の利用で、通勤での利用が多いとみられる。
また、市が行った利用者アンケート(複数回答)の結果をみても、最も多い利用目的は「買い物などの日常生活」で41・7%、ついで「通勤」34・6%、「観光・レジャー・サイクリング」の32・1%となっている。
こうした結果を受け、市では公共交通機関の補完を目的に、ポートの増設を検討している。
#堺市 #シェアサイクル #ポート #OpenStreet #泉ケ丘駅前