[堺市南区]五行の中に個性を詠む「堺泉北五行歌会」

投稿者 記者・ 浅利

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五行歌は草壁焔太(くさかべえんた)氏が創始者の新形式の短詩。季語や字数の制約はなく、自由な内容を普段の言葉で詠み詩歌らしい感じがあれば良いという。今年20周年を迎える堺泉北五行歌会でも約20人の会員らが、それぞれの個性を五行の中に花開かせ、楽しんでいる。

毎月1回の歌会では作品を持ち寄り、作者名を伏せたまま各自が気に入ったものに点を投じる。どこが良かったかを投票者がコメントした後に作者が明かされ、創作時の状況や思いを話す。批判や直しはせずに、それぞれの作品を認め合う温かい雰囲気だ。

今年初めの歌会では、大掃除や認知症、ふるさと納税などバラエティに富んだ題材の歌が披露された。代表の川原ゆうさんの作品は、

先客の猫に
少し遠慮しながら
日溜りの
ベンチで
あくびを一つ

「ふっと力が抜けた感じがいい」「のどかな気持ちになれる」と最多の票を集めた。日常の事を詠むので始めやすい五行歌は「深くて豊かな言の葉の海」(川原さん)でもあるようだ。

新会員募集中。10月には20周年記念歌会を開く予定。毎月第1土曜1時半〜4時半、南図書館3階で。会費は参加1回につき千円。川原さん090・9041・5984

記事中に掲載されている情報は掲載日(2019年3月21日)時点のものです。

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