南区のコンビニで結成された「南堺警察署管内コンビニエンスストア防犯協議会」は19年にわたり南区の安全安心を支えている。店の垣根を超えた自主防犯のつながりは府内でも類を見ない。
各店のオーナーで毎月ミーティングを行っているが今回コロナ禍で休止していた南堺署での合同会議を再開。5月8日、各コンビニのオーナーと代表者、社会福祉協議会南区事務所南基幹型包括支援センター宮下センター長、コンビニセーフティーステーションのセブン-イレブン・ジャパン堺南地区責任者吉田さん、南堺署髙橋署長はじめ署員など26名が集まり連絡会が行われた。
南堺署からは、特殊詐欺の現状と、サポート詐欺で被害に遭った実際のパソコン画面と音声をプロジェクターで解説。意見交換では各オーナーから署への質問や要望が伝えられた。
会長のセブン-イレブン堺赤坂台6丁店オーナー門脇幸成さんは、「来年20年を迎える節目に今回の会合で結束を固め、セーフティーステーションとしてより連携を深め責任を全うしたい」と。コンビニ防犯は、特殊詐欺以外に未成年の酒たばこや女性や子どもの駆け込みに対する対応など多岐に渡る。昨年南区のコンビニ店員による声かけでの被害の未然防止は37件で府下トップ。地域連携の防犯意識の高さが伺える。
「社会的弱者は周りの人の気付きで守れることがある」と社会福祉協議会の宮下さん。高橋署長は日頃の感謝を述べ「今後も連携して地域の安全安心に取り組んでいく」と話した。