[和泉市]昭和初期から続く畳屋が奮闘 外国人に畳の生活を 和泉市の藤原さん

投稿者 記者・ 杉本

藤畳

和泉市で昭和初期から続く畳屋フジセの3代目・藤原一生(いっせい)さんが、畳文化を次世代に継承しようと奮闘中だ。

 藤原さんは父でフジセ2代目の宏勝さんのもと、幼い頃から畳に触れて育った。畳の文化を知って欲しいという思いから、2017年にインバウンド(訪日外国人観光客)向け「ゲストハウス藤畳」(池田下町240-1)を開業した。元々は祖父母の家だった建物を、レトロな味わいを生かして改装し、日本家屋での畳ライフを提供している。

 畳の新たな活用方法も考えている。2022年には新商品「茣蓙人(ゴザニスト)」を考案し、クラウドファンディングで資金を募った。畳は畳床(芯)にい草を編んだ茣蓙を被せて作る。茣蓙は両面使用可能だが、裏面を使わないまま廃棄される場合がある。藤原さんはそれを巻いて持ち運べるラグへと生まれ変わらせた「古い物を生まれ変わらせ、経年劣化ではなく物の歴史と捉えて『育てる』ことを提案したい」。

 更に、藤原さんは畳を使った創作活動にも力を入れている。2020年、廃棄する畳をキャンバスにした絵画「TartAMI」を発案。「TartAMIは僕の造語で、『畳(TATAMI)の中にアート(art)が入っている』という意味」と藤原さん。畳地に龍や雷神が力強いタッチで描かれたTartAMIはゲストハウスに飾られ、藤畳独特の雰囲気を演出している。

 藤原さんの畳愛あふれる作品や商品の問い合わせは「インスタのDMか、藤畳にある喫茶コーナー『アワセコーヒー』(10〜5時。火曜休)利用時に声を掛けて下さい」とのこと。

記事中に掲載されている情報は掲載日(2023年7月14日)時点のものです。

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