上神谷(にわだに)(富蔵地区)の峯野繁信さん(96歳)宅には、樹齢約70年の夏ミカンの木がある。屋根を超える高さに育ち、幹も太い堂々とした姿。
この木は、タネから育った「実生(みしょう)」の夏ミカン。実生の木は実をつけないことも多く、また柑橘類は豊作の「おもて年」と不作の「うら年」を繰り返すのが一般的だが、この木は不思議なことに毎年たくさんの実をつける。今年も例年通り、数えきれないほどの実がなっている。
同地区は良質な米どころとして知られる一方、柑橘類は酸味が強いのが特徴だとか。夏ミカンも爽やかな酸っぱさで、マーマレードなど加工に適した味わい。
通常は収穫後に貯蔵して酸を抜くか、春から初夏まで木成りで甘熟させるが、この木の実は最初から甘い。まもなく、「不思議な夏ミカン」の収穫が始まる。
記事中に掲載されている情報は掲載日(2026年2月16日)時点のものです。

