[金剛]〝食〟テーマの詩集刊行 富田林の奥村和子さん 食物や自然に感謝込め48編

投稿者 記者・ 大西

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富田林市の詩人奥村和子さんの詩集「食卓の風景 新選」が出版された。(出版元澪標)

この詩集の詩は、「綜合医学会」の会報誌「月刊綜合医学」に連載されたもので1996年発行された詩集「食卓の風景」の第2弾となる。

きれいな水、燦燦(さんさん)と光る太陽、汚れのない土で育った食べ物への恋歌。5部構成の全48編を収めた。

奥村さんは、「食べることは生きること」という。食べることによって作った人の苦労や努力を知る。各地でそんな体験や素晴らしい人とのふれあいがあって、食べ物への感謝、自然への感謝が、創作意欲を掻かき立てたと。中でもⅡ部の「食うてかれへん」がお気に入りとか。海・山・土に恵まれたニッポン。なのにどうして。ニッポンの食糧事情に奥村さんならではのユーモアで、一石を投じる。

子どもの頃は、高度経済成長以前の田舎暮らしにどっぷり浸かり、後に高校教員とし協て母として多忙な日々を過ごした奥村さん。現在は、日本現代詩人会・関西詩人協会・石上露子を語る会に所属し、講師や創作活動、旅行など日々の生活を大事に暮らしているという。

特に食べ物には気を遣い、質素だけれど自然のものを口にするよう心掛けていると。本書の素朴で自然な表現は、奥村さんのそんな人柄を感じさせる。

人との出会いが少なくなってしまったコロナ禍の今、時代、季節、空間を超えていろいろな「食」に出会える詩集だ。

詩集「食卓の風景」は富田林市本町の芦田書店0721・23・2816で入手できる。

#富田林市 #奥村和子 #食卓の風景 #芦田書店

記事中に掲載されている情報は掲載日(2021年10月22日)時点のものです。

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