［堺市］キックボードのシェアリング　堺市が実証実験終了

泉北ニュータウン地域での「電動キックボードシェアリング実証実験」が６月末で終了した。当実証実験は、電動キックボードシェアリング「SUMRiDE」（長谷川工業）を活用し、昨年11月から来年４月末まで予定していた。

堺市は試乗会や南堺警察署と連携して交通安全イベントを開催するなど電動キックボードを積極的にPR。８か月の実証実験期間中、利用者の事故や違反はなく苦情も寄せられなかった。

利用登録者も駐輪場も順調に増え電動キックボードが浸透してきたタイミングだったが、予約・登録・機体管理のシステムを担当する協力企業の撤退が５月末に急遽決定したため継続が困難になった。長谷川工業や堺市は代替案や他企業を検討したが、安全性が高いシステム構築には時間がかかるため短い準備期間では断念せざるを得なかった。

「実証実験のデータや経験、利用者の声を今後に活用していきたい」と担当者。堺市は引き続き、泉北ニュータウン地域でより便利に暮らせるように利用シーンや目的に応じて選択できる様々な電動モビリティ（移動手段）のシェアリングサービス導入を官民連携で模索、検討していく。