[堺市南区]近隣センターの駐車場、市が賃料を大幅値上げ 店などが管理

投稿者 記者・ 原

槇塚台近隣センター

駐車場の賃料、4月から減免措置は廃止

泉北ニュータウンの近隣センター駐車場は、商店会や自治会などで構成される駐車場管理組合が堺市から土地を借り、運営管理している(未移管のセンターを除く)。今春、堺市がその賃貸料を大幅に値上した。

各駐車場管理組合との契約を担う泉北ニューデザイン推進室によると、賃貸料は〔評価額×面積×5%〕を基本に算定し、減免申請のあった管理組合(槇塚台、御池台、城山台以外の8組合)に対しては公益的利用の観点から無料提供分の面積に応じ減免を行ってきた。だが、これは移管後の経過措置だったとして4月から廃止に。加えて地価が上昇した街区では、その価格も賃貸料にはね返った。駐車場の維持管理費は管理組合が捻出する。

昨年度と今年度の契約金額と面積は別表のとおり。各組合は支払額を少しでも抑えようと、借り上げ面積を減らしていることが見てとれる。茶山台は昨年に比べ賃借面積を73平方メートル減らしたが、年額160万円の値上げ。竹城台は27平方メートル減らしたが、120万円の値上げとなった。

なお、桃山台、庭代台近隣センターは未移管のため市と契約を交わしていない。また、スーパーなど核店舗誘致に動き出した高倉台と高齢者施設や分譲マンションに再生された原山台、および元来駐車場用地を持たない鴨谷台は表に含まれていない。

近年は核店舗の撤退などで集客力を失った近隣センターが多く、駐車場もかつてのように「不特定多数の利用客の利便性に資する」という本来の目的が薄れている。月決めで貸し出すスペースが多く「特定少数」の利益に傾かないかが懸念される。公益性の観点から議論を待ちたい。

写真は槇塚台近隣センターの駐車場。

近隣センター駐車場代

記事中に掲載されている情報は掲載日(2024年5月29日)時点のものです。

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