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老朽で2年かけ改修も
堺市南区鉢ヶ峯寺の公園墓地について、市は今年度から2年間かけて老朽化した施設の改修や墓地区画の再編などを検討する。公園墓地は市が管理している唯一の霊園だが、開設から50年以上がたち、施設が老朽化しているうえ、区画の広さが利用者のニーズに合わなくなってきた。このため墓地全体の運営のあり方を見直すことになった。
公園墓地は1962年に開設され、60年代から70年代にかけて区域を拡張。1995年には屋内型墓地の霊堂も設けられた。
現在の公園墓地の広さは約49ヘクタール。一般的な墓地である霊園部分には区画が1万5336ある。区画の種類は7種類で、一番小さな区画は2・6平方メートル、最も大きいのは16平方メートル。
利用者から墓地が返還されたときは、新たに利用者を募集しているが、近年は「墓じまい」をする人が増え、ここ数年は年間150件から200件を超える返還がある。一方、申し込みは一番小さな2・6平方メートルの区画を希望する人が多く、倍率が30を超えることもあるという。
このため、4平方メートルや6平方メートルといった中規模の区画を再編して小規模の区画を増やす必要がでてきた。
また、霊園内の水道施設や道路、電気設備、トイレなども老朽化してきたことから、施設の更新計画に合わせて、霊園の区画のあり方や利用方法などについて検討することになった。このほか、複数の遺骨を同じ場所に埋葬する合葬墓の導入や民間活力の導入などについても検討する。