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ビッグバンと周辺緑地 5月に府と契約
堺市が近大医学部移転のため売却した田園公園の代替整備を計画しているビッグバン周辺地について、府から無償譲渡を受けることで大筋合意した。ビッグバンの建物も無償譲渡される。早ければ5月頃、府と市で正式契約を結ぶ。府が態度を二転三転させ、方針がなかなか決まらなかったビッグバンと周辺地の活用方法だったが、最終的にすべて市が引き継ぐことになった。
堺市は代替公園を整備するため、ビッグバンと周辺地の無償譲渡を求め、府も当初は前向きの姿勢を見せていた。ところが、府は途中から「ビッグバンのコンセプトの変更は認められない」などとして、無償譲渡に難色を示し、ビッグバンを除く周辺地を市が買い取ることで合意した。
その後、竹山修身前市長が辞職し、維新の永藤英機市長が当選すると、府は再び無償譲渡に協力することに方針を変え、府と市で協議をやり直していた。
今後、残っている負債や譲渡時期などについて詰めの協議を行い、早ければ5月にも正式な契約を結ぶ。実際の譲渡時期は、来年春になるとみられる。
市はビッグバンの運営や公園整備・運営に民間企業を活用する予定で、今後、事業者の募集方法などについても具体的に検討する。
しかし、ビッグバンの運営は府の負担に頼っているのが現状で、府は年間に3千数百万円の運営費や、5千万円程度の補修費を支出している。ビッグバンの引き継ぎが、新たな市の負担にならないか、永藤市長の手腕に厳しい目が向けられそうだ。