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堺市と和泉市が合意 4月から選択制に
最寄りの小学校から遠く、通学路の安全確保が課題となっている和泉市室堂町のマンション、「ウエリス光明池」(317戸)に住む児童・生徒について、今年4月から堺市南区の市立城山台小学校と美木多中学校への通学が認められる見通しとなった。
ウエリス光明池は、もともとカルフールやイオンなどが入店していた商業施設の跡地に建設されたマンションで、2018年に完成した。
しかし、マンションがあるのは堺市と隣接した地域で、最寄りの光明台北小学校からは2・4キロ離れている。さらに、通学には交通量の多い道路を渡らなければならないため、児童の安全確保が課題で、保護者からは「マンションに近い堺市立の小学校に通えないか」との要望も出ていた。
このため、和泉市は昨年から堺市に協力を要請。堺市も城山台小学校と美木多中学校での受け入れを決めた。マンションから最も近い小学校は美木多小学校だが、同小は児童数が多いうえ、今後も児童の増加が見込まれることから、比較的余裕のある城山台小になったという。
それでも、城山台小はマンションから約800メートルで、光明台北小よりかなり近くなる。
児童・生徒が隣の市の小中学校に通うには、教育事務委託の規約を設ける必要があり、市議会の議決が必要になる。また、和泉市と堺市のどちらの学校に通うかは選択制だが、小学校から中学校に進むときに、校区を変えることができない。
現在、マンションから光明台北小に通っている児童は十人以下で、数人が城山台小への転校を検討しているという。