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短説は〝原稿用紙2枚で書く〞のが約束事の短い文芸作品。23人の会員が所属する「短説の会関西座会」は今年、創立25周年を迎えた。月1回の座会では互いの作品の合評を中心に行う。会員には『文學界』新人賞奨励賞に選ばれプロデビューした桑井朋子さんも名を連ねている。
座会の前月20日過ぎに各自が作品を提出し、取りまとめて各参加者へ送る。それを事前に読んで臨む座会では、持ち点10点を1〜4点に分けて点を投じた上で、読後評を伝え合う。「読んでくれる人がいること、締め切りがあることが書く意欲につながっています」「メンバーが集まって話をすることで、新しい気づきがあります」と会員らは話す。
何をどう書くかは人それぞれ、十人十色の創作活動だ。思い出をベースに書く、日常を書きとめる、あるいは一つのテーマを追い求めて書くなど。読後評も「登場人物が多すぎる」という指摘があったり「続きが読みたくなる」とのエールもある。代表の道野重信さん(大阪狭山市)は「思いがけない評をもらうこともあり、座会はいいきっかけになっています」と話す。
新会員募集中。毎月第1日曜の1時から、栂文化会館で座会。参加費1500円。
道野さん090・8140・5374