長時間の透析が可能に　堺で唯一、在宅でも血液透析／第２髙橋計行クリニック・堺市南区

　透析・腎臓疾患専門の医療法人計行会「髙橋計行クリニック」（大庭寺）が２日、「第２髙橋計行クリニック」を南区栂１番地１に開院。

　本院での「施設透析」「腹膜透析」「在宅血液透析」に加え、透析治療の理想とされる「長時間透析」が可能で、プライバシーを守る「半個室透析」完備。国内最新の透析設備を備えた、堺や南大阪では希少な透析クリニックの誕生となる。

　現在日本では、施設（病院）での血液透析の場合、保険上の制約と施設運営の関係で週３回・１回４時間の透析治療を受けている患者がほとんどだ。既存の治療でも日本の透析治療は世界レベルで好成績を残している。

　しかし、「これは本来、身体のためには十分な治療とは言えません」と、髙橋理事長。本来なら24時間３６５日動いている腎臓に代わる治療としての理想的な透析とは週18時間以上、週３回では１回６時間以上に延ばすもの。長時間の透析を体験した患者は、「体調が良くなった」「頭が冴える」などの変化を実感している。第２クリニックは、その長時間透析と、プライバシーとソーシャルデスタンスを守る透析治療を可能にするためにオープンした。

　また、同クリニックでは、堺でも唯一の「在宅血液透析」の選択を患者に提案しているクリニックだ。患者と介助者がトレーニングをしたあと、自宅で好きな時間にくつろぎながら透析が受けられる。通院やクリニックでの拘束から解放され、在宅での治療から精神的なゆとりも生まれ、治療効果も上がるとされている。第２クリニックでは、施設透析から在宅透析の移行の試し施設としても利用可能。これまでと同じ通常の透析も行っている。第２クリニックのベッド数は34 床（半個室33床＋個室１床、半個室の使用料無料）。診療時間月・水・金８時半〜23時（送迎は本院のみ）。第２髙橋計行クリニック０７２・２９４・５２５２、http://www.t-kazuyukiclinic.com/open/ 

内観

髙橋計理事長（左）と新クリニック院長

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