国民民主・れいわ、躍進
10月27日に投開票が行われた第50回衆議院選挙で、大阪15区の小選挙区では日本維新の会の浦野靖人氏が他候補を引き離し圧倒的強さを見せた。
一方、比例代表で維新は前回の衆院選(2021年10月)より得票率を大幅に減らし、国政政党としての衰勢が顕著となった。
小選挙区で当選した浦野氏(維新・前)は、富田林、大阪狭山市の両市で40%以上の得票率を獲得。2番手の元河内長野市長の島田智明氏(自民・新=比例復活当選)に富田林市では9・37、大阪狭山市では15・39ポイントも水をあけた。
反面、比例代表の得票率では富田林市、大阪狭山市、大阪府のいずれも30%前後と、前回の衆院選より10ポイント以上の急落を見せ、票にしておよそ56万3千票を減らした。
裏金問題で逆風が吹いた自民党でさえ、比例での得票率低下は3ポイント台。それからすると、維新の衰勢が際立つ結果となった。
比例で最も得票率を伸ばしたのは国民民主で、大阪府で前回より3・6倍の伸び。れいわも2倍以上伸ばした。
立憲は富田林市と大阪狭山市では4ポイント以上前回を上回ったが、大阪府全体での伸びは1ポイントに満たなかった。社民は微増し、公明と共産は微減した。
また、投票率は富田林市で51・69%。大阪狭山市は53・85%。大阪府は52・61%で、それぞれ前回より4ポイント前後下回った。各投票所の投票率は表のとおり。