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消防業務の広域化に向けて検討を行っていた堺市と大阪狭山市は6月19日、大阪狭山市の消防・救急業務すべてを堺市に委託するとした「堺市・大阪狭山市広域消防運営計画案」を公表した。両市は案に対する市民の意見(パブリックコメント)を募集している。
案によると、来年4月から大阪狭山市消防本部の組織を堺市消防局に集約。大阪狭山市の消防職員は選考のうえ、ほぼ全員を堺市の消防職員として採用する。
狭山市が効率化
また、消防庁舎などの土地建物は堺市に無償貸与し、消防車両などは堺市に譲渡する。消防業務の費用については、大阪狭山市が委託料を支払う。
大阪狭山市では、将来の人口減少や高齢者の増加を見据えて、消防組織の広域化や効率化を検討。その結果、堺市との広域化を図るべきだと結論を出し、2018年10月、堺市に対し業務委託についての協議を申し入れた。
これによって、大阪狭山市は堺市消防局が持つ高規格の資機材を活用できるのに対し、堺市も南区や東区、美原区の一部などで現場到着までの時間短縮が見込めるという。
堺市消防局が、他市の消防業務を受託するのは、高石市に続いて2市目になる。
運営計画案は、両市のホームページのほか、市役所や各図書館、消防局・本部などで閲覧できる。意見書は市役所に直接持参するか、ファックス、メールで受け付けている。締め切りは7月21日。