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今年、堺市内の保育所や認定こども園に入所申し込みをしたものの、入所・入園できなかった「待機児童」が、南区ではゼロ人だったことが市の集計で明らかになった。市内全体を見ても、計11人で、平成23年以来過去最低だった。市は、こども園の新設などで受け入れ枠拡大に取り組んだ結果だとしている。
市のまとめによると、今年度の利用申し込み数は1万9464人で前年より462人の増。利用児童者数は1万8650人で529人増だった。
幼稚園に入園するなどして利用しなかった人は803人で、待機児童は11人。前年の58人に比べ47人減少した。待機児童の内訳は1歳児5人▷2歳児2人▷3歳児4人だった。
区別では、南区と東区がゼロ人。堺区と美原区が3人。西区と北区が2人。中区が1人だった。
堺市内の待機児童は2012年度に457人だったが、受け入れ枠の拡大などによって13年度からは多くても60人台と減少。待機児童ゼロの実現を目指して、さらなる受け入れ枠拡大に取り組んできた。
昨年度はこども園の新設や小規模保育事業の新設、既存施設の増改築などで、受け入れ枠を887人増やした。今年度も市・府の用地や市営住宅などを活用して受け入れ枠の拡大を図ることにしている。
永藤英機市長は「利用者が満足してこども園や保育所を利用できるよう住民サービスの向上を図りたい」と。