この記事は公開日から1年以上経過してるため情報が古い可能性があります。
府営団地の解体中にアスベスト見つかる 除去工事で1年ずれる
泉ケ丘駅前地区への移転を計画している近畿大学医学部が、学部と附属病院の開設時期について、当初の予定から1年延期して24年4月としたことが分かった。既に府や堺市など関係自治体にも連絡している。
近大の移転予定地は泉ヶ丘プールや府営団地の跡地で、建物の撤去や整地など着工に向けた準備が行われている。ところが、一部の府営団地の外壁などからアスベストが見つかったため除去工事を行った。アスベストの除去は今年1月から4月にかけて行われ、アスベストを含む外壁材などを処分。面積にして約8千平方メートルになった。
こうしたアスベストの除去や新型コロナウイルスの感染対策などによって、解体工事は大幅に遅れており、当初は今年6月末までだった解体工事期間が、12月末まで延長された。
新校舎や新病院の建設は解体工事が終わった後に着手することになっており、23年4月の開設には、完成が間に合わなくなったとみられる。
堺市では23年4月の医学部開設に向けて、周辺交差点や歩道橋の改修のほか、街づくりに向けた協議なども行われている。しかし、今のところ、開設の遅れによる大きな問題は生じていないという。