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福祉系短大の「みどり学園」 保育所やサ高住も 完成は2年後
高倉台西小学校跡地に建設が予定されている短期大学について、短大を運営する学校法人「みどり学園」が2月29日、住民説明会を開催した。「シェアタウン泉ヶ丘ネクスト(仮称)」と名付け、短大の福祉学科のほか、保育所、障害者福祉施設、サービス付き高齢者住宅などを整備。地域交流や防災拠点の機能も持たせ、短大を中心に若者と高齢者が共生する教育、福祉のまちづくりを目指す。
開設されるのは「大阪健康福祉短期大学」で、堺市内に分散していた「こども福祉学科」と「介護福祉課程」を移転する。短大の開学は来年4月の予定。
説明によると、グラウンドだった敷地内北側1290平方メートルに、木造校舎を建設。学生の実習ができる保育所や障害者福祉施設のほか、住民も利用できる多目的ホールや食堂、診療所(小児科・内科)なども整備する予定だという。建物はすべて木造平屋(一部2階建て)にする。
また、プールがあった西側用地には、サービス付き高齢者住宅を建設する。
施設や敷地は、地域住民に開放し、学生や教職員、地域住民ら若者と高齢者の交流を図る。災害時に校舎などの施設を住民の避難所などとして利用できるよう必要な設備を設ける。
用地は、30年間の定期借地権契約で、学園と市は4月までに正式な契約を結ぶ。校舎建設は7月頃から着手し、来年4月から新校舎での授業を開始。その後、既存の校舎を解体し、その他の施設を建設する。全面的な完成は22年4月の見込み。
説明会では、住民から大きな反対もなく、開設を歓迎する声も聞かれた。
眞鍋学長は「地域の中で子どもや高齢者、障害者らが共に楽しく生きるまちづくりをイメージしている。地域に溶け込み、住民と協力していく学校を目指したい」と話した。