11月に開催された「東京2025デフリンピック」(第25回夏季デフリンピック競技大会)。新檜尾台の嶋田裕子さんが、25日に実施された女子マラソンに出場した。デフリンピックとは聴覚障害のあるアスリートのためのオリンピック。
嶋田さんは2歳の時に高熱で聴覚を失った。そして中学3年の時に、校内マラソンで優勝したのがきっかけで走り始めた。
デフリピックでは、2005年メルボルン大会と2009年台北大会の2大会連続で銀メダル獲得、2017年サムスン(トルコ)大会で7位に入賞。フルマラソン完走は60回、大阪国際女子マラソンは14回出場。自己ベストは2時間53分56秒で日本デフ記録となっている。
デフリンピックが100周年を迎え「初めて東京で開催された今大会に出場でき光栄」と喜ぶ嶋田さん。これまでの努力の成果を発揮しようと全力で挑んだ。
開催当日は、小雨で肌寒い中スタート。元高速道路を走る周回コースで沿道には多くの観客が詰めかけた。夫・英樹さんや、嶋田さんが所属する泉北ランニングクラブのメンバーも、横断幕や手作りの応援グッズを手に見守った。
男女ともに大会新記録が出るレベルの高い戦いとなったが、嶋田さんは始終ペースを崩さずに完走。そして沿道からの手話での応援(サインエール)に手を振ったり手話で応え続け「最後まで楽しく走ることができたのは、みんなの応援のおかげ」と。応援していたメンバーは、常に笑顔で一生懸命走り抜けた嶋田さんの姿に感動して涙ぐんだ。結果は3時間27分11秒で14位だった。
「走るだけでなく、ピラティスやリハビリを取り入れた体のケアと、夫のサポートが大きな力になりました。今後は2月の別府マラソンで3時間10分台を目指し、3月の東京マラソンにも初挑戦する予定です」。


