9月下旬、一枚のハガキが届いた。
昨年の社会実験「OPEN STREET+」にてアートチームは夢を書いた200人のポストカードをキャンバスに、地元アーティストが絵を描くライブパフォーマンスを行った。白ハガキが色彩豊かな絵ハガキになって届き、夢に虹がかかった気分。完成時の作品画像を検索し、パズルのピースと化した手元のハガキと照合、位置を確認した。一年越しのサプライズは小さな幸せを届け、今年の開催予告もした。
10年後までの未来へ届く「タイムカプセル郵便」、鬼太郎幽便屋さんから5年後に届く「未来妖怪ポスト」、〝時を超える手紙〟に俄然(がぜん)興味が湧いてきた。
(記者・吉田)
9月に亡くなった母が末期ガンで終末期を迎えていたときの話。病院嫌いな母の希望通り、在宅で看取ることを選択し、介護のため、故郷に帰った。
チャキチャキと何でも自分でやってきた母の面影はなく、寝たきりで飲食にも介助が必要な状態。その姿に心が痛み、どう接すればいいのか悩んでいたが、とある在宅医師の文章に心が救われた。「亡くなる前の変化は、この世で学び、身につけてきたことを一つひとつ手放して赤ちゃんに戻っていくようなもの。そばにいて、同じ部屋で過ごし、普段通りに話しかけ、手を握ってあげることは、家族にしかできない最高のケア」だと。
その言葉を信じ、母との最期の時を過ごした。
(記者・山本)

