40年前、本紙は泉ケ丘駅コノミヤ側の片隅に事務所があった。ある日、50歳前後らしい人が背中に赤ちゃんを背負って幼児を連れてやって来た。「ヨメはんがケンカをして出て行った。戻って来ないので困っている。帰って来るようコミュニティに載せて欲しい」とポツリ。それから数日後、例の男性が今度は幼児だけ連れて訪れた。「戻って来た」と礼を言って帰った。しっかりと手をつないで、うれしそうに。
さらに、こんな事もあった。「インコが逃げた。心当りの方は…」と掲載依頼の電話。しばらくすると、また電話が。今度は「インコが迷い込んで来た」と。なんと、同じ棟の上と下の階の人だった。双方に連絡し、掲載する前に一件落着。今や世界中の隅から隅まで瞬時に情報が届くのに、こんなことすら解決しにくいネット社会。コミュニティの役割は大きい。
隣近所の悲しみや楽しみが通じ合える社会にしようと、本紙は創刊して55年を迎えた。だが配布員不足で、発行しても皆さんに届けられない状況になるかも。早急に新聞に代わって、スマホやタブレットによる「ホームページ」に大転換しようと思う。
このコラムは個人の想いを綴っています。弊社の方針・見解ではありません。
記事中に掲載されている情報は掲載日(2026年3月31日)時点のものです。

