12月14日、エコール・ロゼのサロンで「命の教室 猫と人との関係を考える」が開かれ、八尾市にある犬猫の不妊去勢手術専門病院Animal Birth(バース) Control(コントロール)院長で獣医師の橋本恵莉子さんが講演し、参加者は地域猫活動への理解を深めた。
猫の繁殖力は高く、子孫は1年で65匹にも及ぶ。中には4、5か月齢で産む猫も。ゴミ漁(あさ)りや鳴き声、糞尿被害は地域の環境問題となる。そこで、野良猫を捕獲処分することなく確実に減らしていくために、「適切なエサやり」「後片付けやトイレの管理」「TNR」(野良猫を捕獲(Trap)し、不妊去勢手術(Neuter)を行い、元の場所に戻す(Return)を実践するのが地域猫活動である(手術済みの印(しるし)としてオスは右耳、メスは左耳をV字にカットしている)。
猫は縄張り意識が強いため、手術済みの猫がその場所に定着することで他地域から来る猫の流入を防ぐ効果がある。その間に未手術の猫の手術を進める。どの町でも地域猫活動が進めば、寿命がきた猫は死を迎え野良猫は確実に減っていく。
活動団体申請には地域の同意が必要
富田林市では3人以上の団体で申請すると地域猫活動団体として登録され、手術の補助金が1頭1万5千円まで助成される(現時点)。ただし、申請するには地域住民と自治会・町会長の同意が必要となり、ハードルが高いのが現状。「同市の地域猫活動団体は現在20団体。216ある自治会・町会において1割にも満たない」と、同団体代表の谷口洋子さん。
「全ての猫に〝苦痛なく生きる〟当たり前の権利を与えるには数を管理することが不可欠」と、橋本さん。まずは「野良猫がいなくなることは猫好き・猫嫌い両者にとって良いことだ」と認識し、地域猫活動への理解を示すことが協力の第一歩になると考える。
市は登録団体に保護器や腕章・看板の貸し出しも行う。
問い合わせ=環境衛生課生活環境係0721・25・1000

