［堺市南区］米店がプラモデル販売　個店は希少、マニアに人気／ホビーショップミラージュ

「米・ホビーショップ・模型・玩具・フィギュア」と掲げられた看板の店「ホビーショップミラージュ」０７２・２９７・００９６が昨年秋、オープンした。泉北ニュータウン街開き以前に開業した米屋が酒・米店となり３代目がリニューアルオープン。西上酒店（桃山台）の店舗をそのまま利用した店には車や戦車のプラモデルや、製作を楽しむための塗料、ラジコンなどが勢ぞろいしている。

株式会社「西上」は、約80年前、西上宇一郎さんが檜尾に米屋を創業したことからスタート。長男・忠男さんが家業を継ぎ酒販売も始めた。その頃からニュータウンの整備が進み、忠男さんの長男・敏幸さんが中学生の頃、栂・美木多駅ができた。

背景が時代の流れと共に近隣に大型スーパーやリカーショップが増えたことから酒店としての営業は難しいと感じた敏幸さんは子どもの頃から好きだったプラモデルの専門店にすることに。自身で完成させたプラモデル販売に必要な古物商許可も取得した。家電量販店などでのプラモデル販売が主流になっている今、個店での販売店は希少だ。

リニューアルオープン後、口コミで同店を知ったマニアや親子連れが訪れている。「ガンプラ」と呼ばれる１９８０年に誕生した「機動戦士ガンダム」のシリーズは今も大人気だ。客の中には泉北高速鉄道に乗っていて看板を見つけてわざわざ下車し訪ねてきた人も。「プラモデル製作初心者の方も大歓迎。買いそびれた人気シリーズが見つかるかも」と、敏幸さん。

営業12時～20時。水木定休。米の販売は継続。