肉のばんば家WEB通信（第12号）「やまさん牛」特集　第二部：他とは違う、大きな特徴と衝撃の出会い

いつも格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。肉のばんば家です。

今号は「やまさん牛」特集の第二部。今回は、なぜ「やまさん牛」が他の黒毛和牛と一線を画すのか、その大きな特徴と、私たちがその美味しさに衝撃を受けたエピソードをお伝えします。

父の代からこだわる「未経産牛メス」という特別な選択

「やまさん牛」の最大の特徴の一つは、未経産牛のメスのみを厳選して使用している点です。これは、肉のばんば家の先代からの強いこだわりでもあります。出産を経験していないメス牛の肉質は、オス牛や経産牛に比べ、繊維が非常にきめ細かく、驚くほど柔らかいのが特徴です。また、その脂の質も格別で、口に入れた瞬間にじんわりととろけ出すような繊細さ、上品でくどさのない甘みが楽しめます。

もちろん、生涯で一度も出産を経験しないメス牛は、一般的な肥育牛の流通量から見ても非常に少なく、必然的に生産量が限られる希少な存在です。しかし、その唯一無二の美味しさを知っているからこそ、私たちはこの特別な「未経産牛のメス」にこだわり続けているんです。

「やまさん牛」と出会った運命 – 衝撃の煮込み体験

私が「やまさん牛」と運命的な出会いを果たしたのは、今から数年前のことです。当時、新しい牛肉を探していた私が、何気なく仕入れた「やまさん牛」の、比較的脂質の多い部位（肩バラ）を試しに煮込み料理に使ってみた時のこと。その美味しさに、私たちはまさに衝撃を受けました。

肉の旨味が口いっぱいに広がるのはもちろん、煮汁に溶け出したその上質な脂が、これまで味わったことのない奥深いコクと風味を周りの野菜や他の具材にまで与え、料理全体の味を格段に引き上げていたんです。それまで、脂の多い肉は胃もたれしやすいというイメージがありましたが、「やまさん牛」の脂は全く違いました。信じられないほど軽く、後味も驚くほどすっきりとしていて、「もう一枚、いや、もっと食べたい！」と心から思えるほどでした。

この衝撃的な出会いこそが、「やまさん牛」を私たち肉のばんば家にとって、決して欠かすことのできない大切な存在にした理由なのです。

この素晴らしいお肉の魅力を、もっともっと皆様にお伝えしたい。

次々号（第14号）では、「やまさん牛」の奥深い味わいの秘密、つまり「特許取得飼料」がもたらす肉質への影響そして、当店が選ぶ理由を深く掘り下げてまいります。どうぞご期待ください。

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