堺市が「担い手ペルパー」研修
生活援助サービス「担い手ヘルパー」研修が9月21・22日、ほーぷカフェ(竹城台4丁)で開かれた。集まった受講生たちは、介護保険制度の基本的な仕組みや介護サービス利用者・家族とのコミュニケーション、介護の自立支援などを熱心に学んでいた。
担い手ヘルパーは、介護認定で要支援1・2の認定を受けた人や、生活機能の低下がみえた人(事業対象者)の日常生活上の困りごとを手伝い、高齢者の介護予防と自立支援を結びつける役割を持つ。担い手登録型訪問サービスは、身体介護を除く掃除、買い物代行、調理、洗濯、薬の受け取りなど必ずしも専門職によるサービスを必要としない生活援助のみを行うもので、各自治体で実施されている。
堺市の同研修は、健康福祉局 長寿社会部 長寿支援課が主催。今年度、同市3会場で5回開催されている研修の第1回だったが、今年度は各回定員15人がすぐ埋まるほどの関心の高さだ。「親が高齢になったが介護制度の仕組みが分からない」「近所で困ってる高齢者の手伝いをしたい」「空いた時間を生かして多少の収入を得たい」など高齢者介護をサポートしたいと望んでいる人たちが集い勉強をしている。
第1回研修では、同市のホームヘルパーとして勤務後、1996年から社会福祉法人麦の会作業所運営委員・所長をし、現在は「介護の応援 ひとの駅・神石」で活動中の木村敏子さんが認知症を患った母・静江さんを在宅介護したドキュメンタリー動画を上映。認知症の特徴的な症状や、「このときは必死だったけれど声かけを間違えていた」などの体験談も入り、受講者たちは真摯に見入っていた。
同ヘルパーは、無料の2日間の研修を修了すると登録が可能になる。研修に協力する事業者は「『担い手ヘルパー』をもっと多くの方々に知ってもらいたい」と、話している。
問い合わせ=メリーケア090・1714・8148