[大阪狭山市]障害者施設利用者の貼り絵がビールのラベルに採用/「たんぽぽの丘」

投稿者 記者・ 山本こ

ラベルが採用された地ビール

中央が平井さん

障害者福祉施設「たんぽぽの丘」(大阪狭山市山本中)で、利用者が制作した障害者アートが、クラフトビールのラベルに採用された。

同施設では、月額1万2千円という、低い障害者の工賃を少しでも上げ、障害者らが自立した生活が送れるよう、企業への障害者アートの売り込みなど、様々な試みを行ってきた。その中で、利用者らが制作した貼り絵が、藤井寺市の酒造会社「大阪渋谷(しぶたに)麦酒」の目にとまり、同社が製造するクラフトビールのラベルに採用されることとなった。

貼り絵の制作は、絵の具で色をつけたコピー用紙を細かくちぎり、下書きの書かれた段ボールの上に貼り付ける。絵の具を塗る人、紙を干す人、紙をちぎる人など、各人の特性に合わせて、それぞれが得意なことを分担し、制作していく。

採用されたデザインは、トマト・イチジク・ブドウなど9種類。絵のデザインを担当したのは、平井雄也さん(29歳)。幼少期に筋ジストロフィー症を発症したが、オシャレが好きで、芸術的センスは抜群だ。作品の制作は苦労の連続だったが、「自分達で作ったものが商品になり、社会参加できたことが本当にうれしい」と、笑顔を見せる。また、「作品を通して、障害者への偏見をなくしたい。それぞれの才能を伸ばして、障害者が活躍できる場を広げていきたい」と、意欲的だ。

アート作品のコラボの依頼や商品の購入は、たんぽぽの丘のサイトから。

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記事中に掲載されている情報は掲載日(2024年10月27日)時点のものです。

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