［堺市中区］食の楽しみサポート　嚥下外来がスタート／阪和第二泉北病院

阪和第二泉北病院（中区深井北町）で「摂食嚥えん下げ外来」がスタートした。

飲み込みにくくなった、食事時にむせるようになった、うまく咀嚼（そしゃく）できないようだなどの症状を外来で診察。詳しく検査後、専門家チームで診断し、リハビリなどで「食を楽しむこと」をサポートする。

口から「食べる」ことは視覚、聴覚、嗅覚や味覚など様々な刺激が得られ脳が活性化される。しかし、高齢や病気で体力が衰えるなどで食べることが難しくなる場合がある。
そういった人たちに「それぞれの人にあった形で、たとえ１口でも口から食べることを支援できないか」と、同院で昨年４月から「最後まで口から食べることを日本一支援する病院プロジェクト」が始動。
プロジェクトに賛同した院内の外科医師、歯科医、看護師、介護福祉士、理学療法士、作業療法士、歯科衛生士など職種を越えた専門家が１年間、嚥下に関わる講義を受講。症例検討、認定試験に合格した外
科の田中順也医師や歯科の小野雄大医師など嚥下ファシリテータが専門外来に携わっている。

診察では、血液検査や胸部ＣＴ検査を経て口腔（こうくう）状態の確認や舌圧検査、嚥下内視鏡検査（ＶＥ）または嚥下造形検査（ＶＦ）、リハビリ・栄養指導を実施。

これまで、胃ろうにするかどうかで悩んでいた高齢者が診察に来院しリハビリ入院するケースも。「プロ集団が食べる楽しみをサポートします」と、言語聴覚士でリハビリテーション部主任の垣内公允さん。

外来は毎週火曜日午後１時〜。事前予約制。

問い合わせは阪和第二泉北病院０７２・２７７・１４０１（９時〜16時45分）