大阪・関西万博で大きな話題となった〝2億円トイレ〟が、河内長野市の大阪府立花の文化園に移設されることとなった。
同万博では、会場のデザインコンセプト『多様でありながら、ひとつ』を実現する、個性的かつ魅力的な施設を、若手建築家らを対象に公募。20組の若手建築家のデザインが採用され、建設された。今回、移設されるトイレもその一つで、名古屋市の建築家・米澤隆さんが設計。カラフルな積み木のようなデザインから〝映ばえスポット〟として、来場者に人気となった。だが一方で、2億円という建設費が、高額だとの批判もあがっていた。
閉幕後も『持続可能な万博』の理念の下、パビリオンなど、施設全体の2割程度をレガシー(遺産)として、移転・一部活用を目指しており、吉村大阪府知事は、9月10日、トイレの老朽化が激しい花の文化園へ〝2億円トイレ〟を一部移設すると発表。移設のための解体・運搬費用など、1600万円を、9月の府の補正予算案に計上した。
「芸術性の高いトイレは、美しい花との親和性も高い。万博のレガシーとして、後世の人にも楽しんでもらいたい」と、吉村知事。花の文化園でも「より多くの人に来てもらえたら」と、期待している。具体的な移設時期は未定。
Information
以下の情報は2024/07/26時点のものです
大阪府立花の文化園
- 電話番号
- 0721-63-8739
- 住所
- 大阪府河内長野市高向2292-1
- 営業時間
- 9:30~17:00(最終入園は16:00)
- 定休日
- 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日が休園)、年末年始
- 駐車場
- 無料(奥河内くろまろの郷駐車場を利用)

