牧野浩二さん(向陽台・70歳)は四天王寺大学教育学部の非常勤講師(元教授)として教職教育推進センターで学生の教員採用試験指導に当たり、武庫川女子大学日本文学科でも書道の非常勤講師を務めている。
府立学校教員として36年、直近14年は教頭、教育委員会、校⾧を歴任し、その間10年連続で教員採用試験の面接官を務め、教職の幅広い立場を経験。穏やかで包容力のある指導者として、同僚からも厚い信頼を寄せられている。
書道科の教員として歩みながら、書家 牧野象山(しょうざん)としても活動し、教職と創作活動を両立してきた。小学3年生の時に習い事で始めた習字を通じて恩師と出会い、書の世界に没頭していった。小学校の卒業文集には「将来教師になりたい」と記し、中学の生活体験文集には『習字と篆刻(てんこく)』と題し、初めて石に刻した篆刻の面白さを記していた。「両方の夢がかないました。色々な人の支えに感謝しており、今は恩返しの人生を送っています」と、牧野さん。
くみの木の嵯峨さんと共に
1982年、牧野さんは最初の赴任校である金剛高校で書法部を設立。1993年、本紙で同書法部を取材した記事には、雅号の「象山」を文字って「ゾウさん」と生徒から呼ばれ親しまれているとあった。その時の教え子たちとの交流は続き、毎年、牧野さんの誕生月にミニ同窓会兼、誕生会が開かれている。3年前、その席で「古希記念の展覧会」を教え子の一人、嵯峨敏弘さん(雅号「洛山」・くみの木・51歳)と共に開いてみてはとの話題が持ち上がった。
そして、この度、『古希記念~50年のあゆみ~牧野象山&嵯峨洛山〈書と篆刻〉師弟二人展』を開催することに。10代から現在まで100点余りの作品を両名のあゆみと共に展示。「師弟愛あふれる愉(たの)しい世界へ。どうぞご高覧下さい」と。▽27~30日。10時~5時(最終日は4時まで)。大阪府立江之子島文化芸術創造センター(大阪市西区)4階ルーム1。入場無料。当日直接会場へ。
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