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鉢ヶ峯富蔵の建設業者の敷地
堺市南区富蔵の建設会社敷地内に大量の土砂が積まれ、雨で土砂の一部が崩落している問題で、大阪府や堺市は建設業者に対して、土砂崩落を防ぐ具体的な措置を講じるよう文書で指導することになった。この建設会社の敷地内では、以前から土砂が持ち込まれていたが、最近になって敷地も広がり、土砂が高く積み上げられるようになった。
同社は北河内の災害緊急対応業者で、説明によると道路の陥没や土砂の崩壊などがあったときに撤去した土砂の仮置き場として、敷地を利用している。積み上げられた土砂は敷地内の高低差をなくすために切り土したときに出たもので、工事現場など外部から運びこまれたものではないという。
しかし、大雨が降った際には積み上げた土砂が崩落し、近くを流れる妙見川のほうに流出していることから、付近住民らは「大雨で土砂が崩れると水害が起きる恐れもある」と、府や市などに対策を求めている。
住民の要望を受け、府や市は業者から聞き取りを行ったほか、現地を立ち入り調査。その結果、早急に土砂の崩落を防ぐ対策を講じる必要があるとして、業者を文書で指導することになった。具体的な対策については、業者側が検討することになるが、府や市は年内の計画書の提出を求めている。
地元の自治会からは「業者は地元に対し、安全対策などについて説明してほしい。業者との間で協定も結びたい」といった声があがっている。