片蔵(堺市南区)の新調しただんじりの入魂式が8日に行われた。
当初は1日に予定していたが、台風10号による天候不良が続き、安全な実施のため延期した。8日は朝からよく晴れ、残暑厳しい一日となった。だんじり小屋には早朝から曳き手が集合。櫻井神社で魂を入れてもらった後、初曳行。勇壮なやりまわしをひと目見ようと、豊田南交差点周辺では大勢の人が待ち受けた。
片蔵では昨年まで、岸和田市大北町から譲り受けただんじりを12年間曳いていた。これを深井中町西に売却し、新たに自治会で寄付を集めて新調した。岸和田型の下だんじりで重心が低く、やりまわしに適している。
青年団、青年団女子部は約80人。若松台中学校の同級生などニュータウンから参加する人もいて、それぞれが8月から走り込みや鳴り物の練習をしてこの日に備えた。
鳴り物の音や、威勢のいいかけ声を響かせながら、上神谷地区を曳行。見せ場の「やりまわし」の前には、一度止まって全員で体制を整え呼吸を合わせてから、だんじりの屋根にいる大工方(だいくがた)の合図とともに力いっぱい綱を曳いて走った。勢いよくスピードをつけて交差点を曲がると、沿道から拍手や歓声が上がっていた。
記事中に掲載されている情報は掲載日(2024年9月26日)時点のものです。