和泉署管内で、今年1月~9月17日現在の特殊詐欺被害は30件を超え、被害額は1億4千万円超。昨年よりも約10件増加している。
今年最も多い手口は、警察官をかたって電話をかけ、ビデオ通話で逮捕状を見せるなどして信用させ、現金を振り込ませるもの。他にはSNSで投資話を持ちかけ、画面上ではもうかったと見せかけて、引き出す際に手数料が必要などといって現金をだまし取るものや、SNSで知り合い、恋愛感情を抱かせてから投資話につなげる手口など。
和泉署では安まちメールで随時情報を配信し注意を呼びかけている。
また、不審な電話の対策として65歳以上の和泉市在住者に「自動通話録音機」を無償で貸与中。録音されるとわかると犯人は電話を切る可能性が高いため防犯対策として大変有効。在庫有り。「近くの交番や駐在所でも対応できるのでこの機会にぜひ検討を」と同署生活安全課。
「カナダの法律事務所」だと保険金受け取りを要請
9月8日~9日、和泉市王子町と光明台の住民宅に「カナダの法律事務所の弁護士」とかたる者から消印のない不審な手紙が届いた。内容は「5年前に逝去したあなたと同姓の故人の生命保険金約17億円が未求になっているので保険金の受け取りに協力してほしい。承諾していただけるなら住所と名前と連絡先をメール送信してほしい」と。宛名や差出人は英語で表記されていた。
和泉署は安まちメールを配信し、「お金をもらってほしい、遺産をあなたに託したいなどの手紙やメールは、金銭を渡すために必要な手続きの手数料などを求めてお金をだまし取るという詐欺の手口」と、安まちメールで注意を呼びかけている。

