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2022年中、南堺警察署管内における特殊詐欺は「サポート詐欺」が特に多く、相談件数は17件、被害総額は580万円だった。
「サポート詐欺」とは、パソコンの画面に突然「ウイルスに感染した」というセキュリティ画面が表示され、書かれた番号に電話をかけると、「マイクロソフト」をかたる片言の日本語を話す人物が、「ウイルスを除去するための費用」といって、コンビニで電子マネーカードを購入し裏面の番号を知らせるよう要求するもの。
一度指示に従うと、あらゆる理由をつけて、何度も連続で購入させる。
電子マネーカードは、裏面の番号を入力することで、購入した金額分が買い物などに利用できるしくみで、カード自体は手元にあっても、現金をだまし取られていることになる。
コンビニにチラシ
同署では、管内のコンビニに、電子マネーカードを購入する客に対して注意を呼び掛けてもらう手段として、チラシを作成。
電子マネーカードを購入する理由が、書かれた項目の中にあれば詐欺であるとわかりやすく記した。
これを利用することで店員が客に声掛けしやすく未然防止につなげたい考え。
被害者は高齢者が多いが、最近は10代などでも被害に遭うケースもある。
府下では還付金詐欺が多く発生しており同署でも発生はしているが、昨年から圧倒的にサポート詐欺が多い。
同署では、制服の警察官が夜間のコンビニに立ち寄り警戒にあたったり高齢者宅を訪問し注意を呼び掛け、対策を強化している。