昨年12月18日、狭山中学校の校庭でJA大阪南、JA共済連大阪主催の「スケアード・ストレイト」が行われた。これはプロのスタントマンが目の前で交通事故を再現することにより、その衝撃や恐怖を実感し、危険行為を未然に防ぐ教育技法。大阪府警本部、黒山署、大阪狭山市役所が連携し、狭山中学校の1年生と教員、市や地域関係者など多くの参加者が見学した。
まず、速度30キロの車が自転車に衝突する実演では後部座席に乗っていた人形が吹っ飛び、ボンネットにたたきつけられた。次に、ながら運転している自転車に車が衝突した実際の事故を再現。6つの違反行為を中学生が見つけ回答した。また、見通しの悪い曲がり角でのバイクと自転車の出会い頭の接触では一時停止や左側通行の遵守を、大型トラックなどによる左折巻き込み事故では内輪差や死角に注意するよう実演を通して呼びかけた。講習は約1時間にわたり、スタントマンの事故現場や事故により変形した自転車を何度も目の当たりにした。
生徒代表は「交通ルールを守って被害者・加害者にならないようにしていきたい」と感想を述べた。黒山署から中学生に記念品として反射材が贈呈された。
記事中に掲載されている情報は掲載日(2025年2月3日)時点のものです。