のべ1万人以上参加
歩き続けて30年―世代を超えて育ちあってきた「風に吹かれて〜庭代台ふれあいハイキング」が、その歩みを記録した30周年記念誌を発行した。
企画した実行委員会メンバーは、発足当時に庭代台小学校校長だった山本好隆(よしたか)さん、そして波床(はとこ)順司さん、栄(さかえ)英之さん、青木幸子(さちこ)さんの4人。のべ1万人以上が参加した30年間の思い出と、関わった多くの人の思いが詰まった一冊となった。
きっかけは93年、山本さんが制作し配布した地図「堺市南部丘陵ハイキングコース」だった。前年秋から始まっていた月1回の学校土曜休業を活用して「親子で、もっと地元を知ってもらいたい」との願いを込めていた。それを基に93年11月、先に立ち上がっていた庭代台子どもネットワーク主催の「ふれあいハイキング」第1回が実施された。
こうした取り組みが続き、97年からの「風に吹かれて庭代台ふれあいハイキング」につながった。〝地域の子育て活動〞として地域全体でバックアップ。四季折々のハイキングに加えて、ネットワーク主催の耐寒金剛登山にも多くの親子が参加し、地域のつながりの中で自然を満喫した。
ハイキングのコースは次第に、子ども向けから大人も楽しむ多彩な企画へと拡大。4世代にわたって来ている人や90歳の人など参加者の幅も広がってきた。バスや電車で足を伸ばしての古道や街道めぐり、庭代台に住む人材の協力を得て「滝見ハイキング」や「野鳥観察」も企画。コースは波床さんや栄さんら世話人会が検討し下見の上、行程案内地図にまとめてきた。
記念誌には、編集を担った青木幸子(さちこ)さんが10冊のファイルに保存してきた全233回のうちの91回を掲載。行程案内地図と当日の写真、そして報告書の3点を各1ページにまとめた。山本さんは記念誌を手に「活動を支えてくれた皆さんの努力に感謝したい。この歩みは庭代台の財産だと思います」と目を細めた。
ハイキングは校区外の人も参加OK、参加費大人200円・子ども無料、交通費は自己負担、最新情報などは下記リンクから。記念誌は一部千円(送料250円)で購入できる。
申し込みは青木さん090・4294・2556002@yahoo.co.jp