金曜は「団地寺子屋」で遊ぶ
集会所に一歩足を踏み入れると、子ども達の元気な声があふれる。追いかけっこをしながら裸足で外へ飛び出して行く子も。
2019年7月から、竹城台1丁団地第2集会所で子どもの居場所づくりの活動を行っている「団地寺子屋」。発起人で代表を務める鈴木有美さんは宮城県出身。東日本大震災を経験し、人との繋がりが最も大切だと実感した。そのため連合自治会も福祉委員会も無い同校区に、住民同士が交流できる場所が必要と考え、子どもも保護者も気軽に集える寺子屋を開設することに。
同じ団地の小原香住さんに声をかけ、まずは夏休みの宿題を一緒にしようと子ども達を集めたのが始まり。放課後、年代の違う子どもが共に遊び、保護者や高齢者がおしゃべりに来る場所になった。
現在は毎週金曜日に開催し、月一回、子ども食堂も開く。「防災の炊き出し訓練にもなっている」と鈴木さん。しかし用意していた分では足りなくなり、急遽おかずを追加で作り、知り合いのお母さんにご飯を炊いて持ってきてもらったことも。直接会ったりSNSで繋がったりしている保護者どうしが、助け合っている。
集まった子ども達は、仲良く遊んだりけんかをしたり。おもちゃの取り合いをする子どもを、年上の子どもが仲裁に入り仲直りさせたり、お互いに意見を言いあったり、子ども同士で上手に解決して遊んでいる。
「けがをしないように、ものを壊さないように、その2点だけ注意しています」と。のびのびと育つ子どもを地域で見守る貴重な場所だ。毎週金曜3時半〜5時半、竹城台1丁団地第2集会所で。