郷土史家で桃山学院大学非常勤講師の檜本多加三さん(檜尾在住)が執筆した「創作 堺むかし話」100話が収められた本がこのほど発刊された。
14年4月から毎月、堺市農業協同組合の広報誌「CROP」に掲載されていた連載のうち、100話までを1冊にまとめて同組合が行したもの。堺市内各図書館に寄贈されている。
純粋に昔から語り継がれてきた伝説を書いた話(2~3割)と、堺のかくれた歴史や古老の話を元に、分かりやすい話し言葉を交えて脚色した創作話(7~8割)の両方が含まれている。広報誌の連載が毎月好評で、100話をまとめて本にしてほしいという読者の声に応えた。JAでは「この本で堺各地域の歴史や由来、風習などを楽しく知ってもらえたら」としている。
堺市南区のお話は「上神谷の妙見さん」「法道寺の始まり」「多治速比売神社の福石」「三ツ割池のハガネ入れ」など。
檜本さんは「堺の歴史に興味がある方は、面白く読んでいただけるのではと思います。ぜひ、図書館で手にしてみてください」と話している。
記事中に掲載されている情報は掲載日(2025年9月22日)時点のものです。

