高倉台で1999年から開催している茶道サークル、お茶の会「わび」。指導者の柴田宗昌さんは、発足当時から指導していた母の山瀬宗喜さんの後を受け継ぎ、季節感を大切にした茶の湯の心を伝えている。
参加者は一人ずつ扇子を手に礼をして入室し、会場の一角に飾られた軸・花・香合を拝見。柴田さん宅の庭で咲いたハナミズキとコチョウワビスケが生けられていた。
濃茶と薄茶のお点前の練習では、柴田さんが一つひとつの所作を丁寧に指導。袱紗(ふくさ)さばきやひしゃくの扱い方に「上手になった」とほめる場面も。「イスに座って行っていますが、畳の上で正座をしているつもりでお稽古し、気軽に和の世界を味わっています」と。
この日の干菓子は、桜のらくがんにつくしとブンタンの砂糖漬けの三品。いずれも柴田さんが手間ひまかけて手作りしたもの。「毎年この季節になると、つくしの砂糖漬けをいただくのが楽しみ」と参加者。山瀬さんの時代から干菓子は必ず手作りだそう。
また発足当時からのメンバーである奥村孝子さんと山下悦子さんは山瀬さんと親しく、干菓子の作り方を習ったことも。茶道歴が長く造詣(ぞうけい)の深い奥村さんは、自分の茶道具を持参するほど。山下さんは高倉台校区のボランティア喫茶「ひだまり」で、手作り干菓子を提供したことも。
「母にとって山下さんは私より娘のような関係でした」と柴田さん。
桜が描かれたお茶碗や手作りのお菓子から季節の移ろいを感じる、心豊かな時間が流れていた。
記事中に掲載されている情報は掲載日(2026年5月18日)時点のものです。




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