ブラシや針で黙々と作業
和泉市にある「いずみの国の自然館クラブ」で11日「三葉虫化石クリーニング」のイベントが開催された。約5億年前のボリビア産の三葉虫の化石でロマンを楽しもうという講演会。講師はきしわだ自然資料館の化石専門員の山本晋さん。
同イベントで使用した化石は、当時、大使館員として勤務していた大野透太郎さんが、ボリビア大使館創設から1991年に帰国するまでの間、約4〜5トンを採取し持ち帰ったもの。当日使われた化石はその一部。南米ボリビアは標高が平均1200メートルあり、その化石は当時標高5千メートルの所で採取された。海に面していない国のため大きな地殻変動があった証拠になっている。
化石クリーニングには真鍮(しんちゅう)のブラシやまち針を使用する。参加者は黙々と作業し息継ぎしながら一生懸命取り組み、その後化石が出てくると歓声を上げて喜んだ。
山本さんは「自身も幼いころ化石採取の行事に参加したことが記憶にあり化石を好きになるきっかけとなった。参加した子どもたちにも一つの経験として手に取ってもらえてうれしい」と。
記事中に掲載されている情報は掲載日(2025年2月4日)時点のものです。