泉北高倉小6年生の大畠春輝さん(高倉台2丁)が、昨年11月24日に東京都で開催された「小学生ロボコン2024全国大会」で優勝した。全国の千人を超える参加者が各地の様々な予選会で競い合い、勝ち抜いた精鋭が全国大会に出場。春輝さんはその頂点に立った。
手先が器用で幼少期から工作が得意だった春輝さん。夏休みの自由研究では6年間学校代表となり、堺市理科展覧会で優秀賞を3度受賞。NHKのサイエンスZEROの視聴をきっかけにロボット作りを始め、全国大会の予選会となる全日本小中学生ロボット選手権(きのくにロボットフェスティバル)など多数のロボット大会で、優秀な成績を収めている。3年生から全国大会に出場し続け、特別賞は受賞していたが優勝に手が届かなかった。「今年こそは絶対優勝したい」との強い思いで挑んだ。
全国大会では3人1組のチーム戦で、手作りのロボットを駆使しフィールドに転がる鉛筆と消しゴムをゴールゾーンに運び、得点を競う。春輝さんはリーダーとして、チームメンバーと事前合宿やオンラインミーティングで綿密な戦略を練り、それぞれの得意分野を生かした作戦で戦うことに決定。そして全国大会当日は、完璧なチームワークで他のチームを圧倒した。
春輝さんが作ったロボットは、ブルドーザーのような形。段ボールと布ゴムテープで作ったキャタピラー部分が、地面を滑らず自由に動く工夫がされている。
ロボットの部品は、独学で習得したCAD(コンピューター支援設計)を利用しパソコンで設計。自宅の3Dプリンターで作り出した部品を中心に、他の部品と組み合わせて製作。設計からプログラミング、細部の部品選びなど、何度も試作を重ねて、本番では5台目となるロボットで戦った。
ピアノや水泳、短距離走も得意で文武両道の春輝さん。今一番興味のあることはF1(フォーミュラ1)。鈴鹿サーキットで観戦するほどの大ファン。将来はF1に関連する仕事に就きたいそう。「ドライバーにもエンジニアにも興味がある」と笑顔で答えた。