近大と吉本が共同研究　「笑い」の効果検証

記者・岩谷

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20歳以上のがん経験者募る

近畿大学では、吉本興業との共同研究「笑い」の医学的検証を継続中。がん経験者の生活の質向上とストレス緩和、精神症状に「笑い」がどの程度の有益な効果を与えるか。検証を目的に、引き続き参加者を募っている。

現在の医療においては、がん治療の進歩に比べ、がん体験者の生活の質を向上させる方法は確立していないのが現状。心療内科医師の阪本さんを中心とする研究グループは、以前より「笑い」がもたらす効果を検証しており、がん治療の副作用や再発の不安といった様々なストレスに対しても効果が出るのではないかと期待している。

試験の方法はシンプルで、４週間の間、毎日15分程度「お笑いＤＶＤ」を見るというもの。来院は検査初日と最終日の２回のみ。酸化ストレス測定のため指からごく少量の採血を行う。酸化ストレス、抗酸化力のデータは参加者に無料で提供される。

対象となる人は①がんと診断されて②がんが治癒または病状が安定している③20歳以上の人。ホルモン療法を除く、抗がん剤治療中の人は対象外（休薬期間中は可）。詳しくはＱＲコードまたは電話０７２・３６６・０２２１（内線３８２１／平日９時〜５時）で。募集は来年３月末まで。