[堺市南区]珍種コウモリ発見 深井の谷さん、撮影に成功

投稿者 記者・ 浅利

ユビナガコウモリ 撮影:谷さん

撮影:谷さん

撮影:谷さん

撮影:谷さん

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南区別所で珍しいコウモリ3種が発見された。大阪府レッドリスト(絶滅への危険度に応じて野生動植物等をランク付けしたもの)で絶滅危惧種Ⅰ類に指定されている種も含まれている。

見つかったのは洞穴性のユビナガコウモリ、モモジロコウモリ、コキクガシラコウモリ。自然を観察するのが趣味の谷勝行さん(深井清水町)が9月下旬、付近を散策していた際にコウモリの鳴き声と羽音を聞きつけたのが、発見のきっかけ。10月に再度訪ね、写真撮影に成功した。

これを堺市環境共生課によるサイト「堺いきもの情報館」へ投稿したことで、野生鳥獣保護ドクターの浦野動物病院・浦野信孝氏とつながった。浦野氏から絶滅危惧種Ⅰ類のユビナガコウモリも写っていると教えられ、再調査へ。新たに準絶滅危惧種のコキクガシラコウモリも発見した。

一般にはなじみが薄いコウモリだが、害虫を食べるなど生態系のバランスを維持し、生物多様性を守る上での役割を担っている存在でもある。3種のコウモリは堺市内でこれまで観察されたことがなく、今後の詳しい生態調査が待たれる。谷さんは「堺市内でも豊かな自然が残っている南部丘陵で、希少なコウモリを発見しました。今後の調査や保護活動に期待しています」と話している。

記事中に掲載されている情報は掲載日(2022年3月17日)時点のものです。

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