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利用者と節分楽しむ
3日、デイサービス施設「だんらんの家 光明台」でインターンシップで来日中のインドネシア人看護学生リカ・メイサリさんとメリ・ヌルマラさんが利用者と節分の行事を楽しんだ。
2人はインドネシアのジャカルタ近郊にあるYPIBマジェレンカ看護大学の学生。外国人対象の新インターンシップ制度を利用して日本の介護・看護を学ぶために昨年10月に来日し、だんらんの家で6か月間の就労体験中だ。
従来の制度が期間の長さゆえ見極めが難しかったのに比べ、新制度では事業者側は試行のハードルが下がり、学生側は日本での就労体験で看護・介護と日本語を同時に学べて大学の単位も得られる、と双方メリットがある。
この日は節分ということで、まずは恵方巻き作り。キュウリを切ったり酢飯を混ぜたりする役割を利用者の得意不得意に合わせて割り振り、サポート。ビニール手袋の口をサッと開けてあげたり、うまく切れなかった時に顔を見合わせて笑いあう様子はまるで明るく優しい孫娘のよう。利用者達も昔とった杵柄<きねづか>で、いざ作り始めるとテキパキこなしていた。
豆まきでは、利用者が折り紙で作った枡を手に「鬼は外、福は内」と豆を勢いよくまいた。2人は「ゆっくり気をつけて」と話しかけながら利用者の起居を手伝ったり、段ボールで作った鬼の形の的をその人に合わせて設置したりと甲斐甲斐いしく働いた。
終了後、2人は「日本にもここの仕事にも慣れました。皆さん優しいし、毎日楽しいです。日本の伝統文化に興味があるので、節分の行事と由来を知って面白いと思いました」「最後まで色々勉強したいです。インターンシップが終わったら大学に戻って、卒業後は看護師になります。将来日本で働けたらいいなと思っています」と語った。