自宅から和泉中央駅まで往復約4キロメートルをゴミ拾いしながら歩き、駅周辺も奇麗にする「1人クリーン大作戦(自称)」ボランティアを実施している男性がいる。朝は早朝5時台、夜は夕食後に毎日活動。植え込みや駅周辺の店舗・和泉中央駅前郵便局外周りなどまで足を伸ばす。
宮崎登さん(73歳、和泉市弥生町)は、同市立北池田中学校や南池田中学校などで体育を指導していた元教師。生徒たちの心に寄り添い慕われていた。
定年退職後は得意の写真撮影を生かし、イベントなどで写真やビデオ撮影を請け負い、引っ張りだこ。
また、教師時代に痛めた身体を治してくれた整体師の下で勉強し整体師の資格も取得。
ゴミ拾いボランティアを始めたのは2年ほど前から。
携帯電話の万歩計アプリで自宅から同駅までの片道がちょうど3千歩だったことから歩きながらゴミを拾おうとスタート。
同市に掛け合いポイ捨てを防止する条例についてのチラシを作成してもらい、自身でプラスチックカバーをして駅のベンチなどに貼っていった。
清掃活動が駅までに留まらない宮崎さんの日々の歩数は更新を続け、時には3万歩の時も。常に火はさみとゴミ袋を持ち歩く。「今日は『歩き』に徹しようと試みるときもあるのですが、ゴミが私を呼ぶんです」と、魅力的な笑顔を見せる宮崎さんだ。